カテゴリ: Python 更新日: 2025/06/19

Pythonの変数宣言の方法とは?型ヒント(type hints)の使い方

Pythonの変数宣言の方法とは?型ヒント(type hints)の使い方
Pythonの変数宣言の方法とは?型ヒント(type hints)の使い方

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Pythonで変数ってどうやって作るんですか?『宣言』っていう言葉もよく聞きます。」

先生

「Pythonの変数宣言はとてもシンプルなんですよ。それに、型ヒント(type hints)を使うことで、どんな種類のデータを扱っているかも明確になります。」

生徒

「型ヒントってなんだか難しそうですね……」

先生

「大丈夫。今回はPythonの変数の使い方と型ヒントの基本を、初心者でもわかるようにやさしく解説していきます!」

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1. Pythonの変数とは?宣言と代入の基本

1. Pythonの変数とは?宣言と代入の基本
1. Pythonの変数とは?宣言と代入の基本

Pythonでは、変数(へんすう)はデータに名前をつけて保存する箱のようなものです。変数の宣言(作成)はとても簡単で、次のように書くだけです。


name = "たろう"
age = 20
height = 175.5

=」の左側が変数名、右側がその中に入れる値(データ)です。このようにPythonでは値を代入することで変数が作られます

2. 変数に使える名前のルール

2. 変数に使える名前のルール
2. 変数に使える名前のルール

変数名にはいくつかルールがあります。

  • 英数字とアンダースコア(_)のみ使える
  • 数字で始めてはいけない
  • Pythonの予約語(ifforなど)は使えない

読みやすさのために、user_nameのようにアンダースコアで区切るのが一般的です。

3. Pythonは動的型付け言語

3. Pythonは動的型付け言語
3. Pythonは動的型付け言語

Pythonは動的型付けという特徴を持っています。これは、変数の型(データの種類)を宣言しなくても自動で判別してくれるということです。


number = 10
message = "こんにちは"

numberには整数(int)、messageには文字列(str)が入っていますが、Pythonが自動で判断してくれます。

4. 型ヒント(type hints)とは?

4. 型ヒント(type hints)とは?
4. 型ヒント(type hints)とは?

型ヒントとは、「この変数はどんな型のデータを扱うのか」を明示するための仕組みです。Python3.5以降で使えます。

基本の書き方は、変数名: 型 = 値 です。


name: str = "たろう"
age: int = 20
height: float = 175.5

型ヒントはプログラムの動作には影響しませんが、コードの見やすさや予期しないミスを減らすのに役立ちます。

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5. よく使う基本の型ヒント一覧

5. よく使う基本の型ヒント一覧
5. よく使う基本の型ヒント一覧

Pythonでよく使う型ヒントは次のとおりです。

  • int:整数(例:1, -3)
  • float:小数(例:3.14)
  • str:文字列(例:"こんにちは")
  • bool:真偽値(TrueかFalse)
  • list:リスト(例:[1, 2, 3])
  • dict:辞書(例:{"名前": "たろう"})

Python3.9以降では、list[int]dict[str, int]のように中身の型まで書けます。

6. 関数でも使える型ヒント

6. 関数でも使える型ヒント
6. 関数でも使える型ヒント

型ヒントは関数にも使えます。引数や戻り値の型を示すことで、関数の使い方が分かりやすくなります。


def greet(name: str) -> str:
    return "こんにちは、" + name + "さん!"

name: strは引数の型、-> strは戻り値の型を表しています。

7. ListやDictを使う型ヒント

7. ListやDictを使う型ヒント
7. ListやDictを使う型ヒント

リストや辞書など複雑な型にヒントをつけたい場合、Python3.9以前ではtypingモジュールが必要です。


from typing import List, Dict

numbers: List[int] = [1, 2, 3]
profile: Dict[str, str] = {"名前": "たろう", "趣味": "ゲーム"}

Python3.9以降なら、次のように書けます:


numbers: list[int] = [1, 2, 3]
profile: dict[str, str] = {"名前": "たろう", "趣味": "ゲーム"}

8. Optional型とNoneの使い方

8. Optional型とNoneの使い方
8. Optional型とNoneの使い方

「値があるかもしれないし、ないかもしれない」場合には、Optional型を使います。これは、None(値が存在しないこと)を許容するという意味です。


from typing import Optional

nickname: Optional[str] = None

また、関数が値を返さない場合は、戻り値の型をNoneにします。


def say_hello(name: str) -> None:
    print("こんにちは、" + name + "さん!")
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