カテゴリ: Python 更新日: 2025/06/11

Pythonの定数を定義する方法!慣習とモジュールを活用した書き方

Pythonの定数を定義する方法!慣習とモジュールを活用した書き方
Pythonの定数を定義する方法!慣習とモジュールを活用した書き方

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Pythonの定数って、どうやって書くんですか?他の言語だとconstとか使いますよね?」

先生

「とてもいい疑問ですね。Pythonにはconstというキーワードはありませんが、定数として扱うための慣習やモジュールがあります。具体的に見ていきましょう。」

生徒

「わかりました!慣習とモジュールの両方について教えてください。」

先生

「では、まず慣習から見て、その後にconstモジュールの例も紹介しますね。」

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1. Pythonでの定数の基本

1. Pythonでの定数の基本
1. Pythonでの定数の基本

Pythonでは、変数に代入するときに特別なキーワード(constなど)は使いません。ですが、「大文字で書いた変数は定数として扱う」という慣習があります。

たとえば、次のように書きます。


PI = 3.1415926535
MAX_USERS = 100

このようにすべて大文字で書くことで、「この変数は定数として扱ってね」という意味を周りの人に伝えています。

2. Pythonで定数を作るときの注意点

2. Pythonで定数を作るときの注意点
2. Pythonで定数を作るときの注意点

Pythonには「定数」を強制する仕組みはありません。つまり、PIの値をあとで別の値に変えることもできます。これは「再代入できる」という意味です。たとえば次のように。


PI = 3.14
print(PI)
PI = 3.1415
print(PI)

出力結果は以下のようになります。


3.14
3.1415

このように書けてしまうのがPythonの特徴です。

3. なぜPythonには定数がないの?

3. なぜPythonには定数がないの?
3. なぜPythonには定数がないの?

Pythonの開発者たちは「コードを書く人が自由に決めていい」と考えています。そのため、強制的な定数はありません。代わりに、「定数として扱いたいものは大文字で書く」というお約束を守ります。

例えば、「学校の校則」と似ています。先生が「制服はこの色です」と言っても、必ず従わないといけないわけではないけれど、みんなが従うのが暗黙のルールです。

4. モジュールを活用して定数を管理しよう

4. モジュールを活用して定数を管理しよう
4. モジュールを活用して定数を管理しよう

定数をたくさん使うプログラムでは、専用のモジュール(ファイル)を作って、定数をまとめて管理すると便利です。たとえば、constants.pyというファイルに次のように書きます。


# constants.py
PI = 3.1415926535
MAX_USERS = 100
SITE_TITLE = "Python学習サイト"

そして、メインのプログラムファイルでこの定数モジュールを読み込みます。


import constants

print(constants.PI)
print(constants.MAX_USERS)
print(constants.SITE_TITLE)

出力結果は以下のようになります。


3.1415926535
100
Python学習サイト

このようにモジュールを分けると、プログラムがスッキリしますし、保守もしやすくなります。

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5. 定数を変更されないように工夫しよう

5. 定数を変更されないように工夫しよう
5. 定数を変更されないように工夫しよう

Pythonでは、プログラム上で定数を書き換えることは技術的に可能です。でも、意図しない変更を避けたいときは、次のような方法があります。

例えば、クラスを使って定数を管理する方法です。


class _Const:
    PI = 3.1415926535
    MAX_USERS = 100

constants = _Const()
print(constants.PI)
print(constants.MAX_USERS)

このやり方だと、constants.PIの値を簡単に変更しにくくできます。厳密にロックはできないですが、コードを見た人に「これは定数です」とアピールできます。

6. 定数の便利な使い道を知ろう

6. 定数の便利な使い道を知ろう
6. 定数の便利な使い道を知ろう

定数を使うと、次のようなメリットがあります。

  • プログラム全体の意味がわかりやすくなる
  • 同じ値を何度も書かなくてすむ
  • 修正が必要なときに、一か所だけ変えればいい

例えば、税率や最大人数、サイト名などは定数にしておくと便利です。

7. まとめて覚えよう

7. まとめて覚えよう
7. まとめて覚えよう

Pythonの定数は、厳密には「変えられない値」という仕組みではありません。だけど、大文字で書いた変数や、モジュールを活用することで、定数として安全に管理できます。

「大文字で書いたら定数だよ」とチームのみんなに伝えることが大事です。そして、モジュールに分けることで、より見やすくなります。

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