カテゴリ: Python 更新日: 2025/06/09

Pythonの辞書(dict)とは?キーと値を使ったデータ管理の基本

Pythonの辞書(dict)とは?キーと値を使ったデータ管理の基本
Pythonの辞書(dict)とは?キーと値を使ったデータ管理の基本

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Pythonでデータを名前で管理したいときってどうするんですか?たとえば、人の名前と年齢をセットにしたいとか。」

先生

「その場合は、辞書型(dict)を使うのが便利です。リストやタプルと違って、データに名前をつけて管理できるんですよ。」

生徒

「リストとはどう違うんですか?」

先生

「それでは、Pythonの辞書型について、基本からしっかり学んでいきましょう!」

-

1. Pythonの辞書(dict)とは?

1. Pythonの辞書(dict)とは?
1. Pythonの辞書(dict)とは?

Pythonの辞書(じしょ)型は、データを「キー」と「値」のペアで管理する仕組みです。「キー」は名前やラベルのようなもので、「値」はその名前に対応する中身です。

たとえば、「名前:たろう、年齢:25歳」という情報を持ちたいとき、辞書を使うと次のように書けます。


person = {"名前": "たろう", "年齢": 25}

このように、中かっこ {}の中に"キー": 値の形式でデータを並べていきます。

2. キーと値の意味と使い方

2. キーと値の意味と使い方
2. キーと値の意味と使い方

辞書型の「キー」は、データを取り出すときの名前のようなものです。「値」は、そのキーに対応する実際のデータです。

データを取り出すときは、[]の中にキーを書きます。


print(person["名前"])
print(person["年齢"])

たろう
25

キーは文字列(ダブルクォーテーションで囲まれた文字)で指定することが多いです。

3. 辞書に新しいデータを追加する方法

3. 辞書に新しいデータを追加する方法
3. 辞書に新しいデータを追加する方法

Pythonの辞書に新しいキーと値を追加するには、辞書名["新しいキー"] = 値の形で書きます。


person["住所"] = "東京都"
print(person)

{'名前': 'たろう', '年齢': 25, '住所': '東京都'}

このようにして、あとから新しい情報を自由に追加できます。

4. 辞書のデータを変更・削除する方法

4. 辞書のデータを変更・削除する方法
4. 辞書のデータを変更・削除する方法

すでにあるデータの「値」を変更したいときは、キーを指定して代入するだけです。


person["年齢"] = 26

また、辞書から特定のデータを削除したい場合はdelを使います。


del person["住所"]
print(person)

{'名前': 'たろう', '年齢': 26}
-

5. 辞書にあるキーや値を確認する方法

5. 辞書にあるキーや値を確認する方法
5. 辞書にあるキーや値を確認する方法

辞書にどんなキーがあるかを調べるには、keys()メソッドを使います。値を調べたいときはvalues()を使います。


print(person.keys())
print(person.values())

dict_keys(['名前', '年齢'])
dict_values(['たろう', 26])

また、キーと値の両方を確認したいときはitems()を使います。


for key, value in person.items():
    print(key, value)

名前 たろう
年齢 26

6. キーが存在するか確認する方法

6. キーが存在するか確認する方法
6. キーが存在するか確認する方法

辞書に指定したキーが存在するかどうかを確認したいときは、inを使います。


if "名前" in person:
    print("名前のデータがあります")

名前のデータがあります

キーがあるかどうかで処理を変えたいときに便利な書き方です。

7. 辞書とリストの違いと使い分け

7. 辞書とリストの違いと使い分け
7. 辞書とリストの違いと使い分け

リストと辞書はどちらも複数のデータをまとめて管理するための方法ですが、使い道が違います。

  • リスト(list)は順番で管理する
  • 辞書(dict)は名前(キー)で管理する

例えば、5人の生徒の名前を順番に並べたいときはリスト。
それぞれの生徒に「名前」「年齢」「住所」といった情報を持たせたいなら辞書が向いています。

8. ネストされた辞書(辞書の中に辞書)

8. ネストされた辞書(辞書の中に辞書)
8. ネストされた辞書(辞書の中に辞書)

Pythonでは、辞書の中に辞書を入れることもできます。これをネスト(入れ子)と言います。

たとえば、複数の人の情報を管理する辞書:


students = {
    "sato": {"名前": "さとし", "年齢": 18},
    "suzuki": {"名前": "すずき", "年齢": 17}
}
print(students["sato"]["名前"])

さとし

このようにすれば、たくさんの人の情報を整理して管理できます。

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