Pythonのデータ型完全ガイド!数値・文字列・リスト・辞書の違いを解説
生徒
「Pythonって、いろんなデータを扱えるって聞いたんですけど、どんな種類があるんですか?」
先生
「いい質問ですね。Pythonには、数値、文字列、リスト、辞書など、よく使う基本的なデータ型があるんです。」
生徒
「その違いがよくわからなくて…。具体的に教えてもらえますか?」
先生
「もちろんです。それぞれのデータ型の特徴や使い方を、順番に見ていきましょう!」
1. Pythonのデータ型とは?
Pythonでは、扱うデータの種類によってデータ型(Data Type)が決まっています。データ型を知ることで、どんな操作ができるか、どう扱えばよいかが分かるようになります。
たとえば、「100」という数と「こんにちは」という文字では、できる操作も意味も違いますよね。Pythonではそれぞれ別のデータ型として扱われます。
2. 数値型(int・float)とは?
数値型は、その名の通り「数字」を扱うためのデータ型です。Pythonでは、主に次の2種類があります。
- int(整数):1、100、-20など、小数点のない数
- float(浮動小数点数):3.14、-0.5、100.0など、小数点のある数
計算をする際にはこの数値型が使われます。
x = 10 # int型
y = 3.14 # float型
print(x + y) # 結果は13.14
3. 文字列型(str)とは?
文字列型は、文字や文章を扱うためのデータ型です。"(ダブルクォーテーション)
や'(シングルクォーテーション)
で囲むことで、文字列として扱われます。
メッセージを表示したり、名前を扱ったりするときに使います。
message = "こんにちは"
name = '太郎'
print(message + name)
こんにちは太郎
4. リスト型(list)とは?
リストは、複数のデータをまとめて扱える箱のようなものです。[]
(角かっこ)を使って、中にデータを入れます。
たとえば、「りんご」「バナナ」「みかん」というデータをひとまとめにできます。
fruits = ["りんご", "バナナ", "みかん"]
print(fruits[0]) # 最初の要素
りんご
リストは順番があるのが特徴で、インデックス(番号)でアクセスできます。
5. 辞書型(dict)とは?
辞書型は、「キー」と「値」のペアでデータを管理します。リストと違って順番ではなく「名前(キー)」でアクセスします。
イメージとしては、「名前:太郎」「年齢:20」のように、ラベルを付けて情報を保存する感じです。
person = {"名前": "太郎", "年齢": 20}
print(person["名前"])
太郎
6. データ型ごとの違いを比較しよう
ここで、基本的なデータ型の違いを表にまとめてみましょう。
データ型 | 記述例 | 特徴 |
---|---|---|
int | 100 | 整数。計算に使える |
float | 3.14 | 小数。intと同じく計算できる |
str | "Hello" | 文字列。文章などのデータ |
list | ["A", "B", "C"] | 順番のあるデータの集まり |
dict | {"名前": "花子"} | キーと値のペアで管理する |
7. Pythonで型を確認する方法
Pythonでは、type()
関数を使うと、変数がどんな型かを調べることができます。
x = 123
print(type(x))
<class 'int'>
プログラムを書いていて型が分からなくなったら、このtype()
を使って確認してみましょう。
8. データ型を意識すると何がいいの?
Pythonは初心者にやさしい言語ですが、データ型を理解していないとエラーが出やすくなります。
たとえば、数字と文字列を間違って足し算しようとすると、エラーになります。
age = 20
print("年齢は" + age) # エラーになる
このようなときは、str()
で文字列に変換する必要があります。
age = 20
print("年齢は" + str(age)) # OK