Pythonの文字列型(str)の使い方!文字列の結合・分割・検索をマスター
生徒
「Pythonで文章みたいなものを扱いたいんですけど、どうすればいいですか?数字じゃなくて、文字や言葉を使いたいです。」
先生
「Pythonでは、文字や文章を扱うときに文字列型(str型)を使いますよ。『こんにちは』や『名前』などをプログラムの中で扱えるようになります。」
生徒
「そうなんですね!具体的にはどんなことができるんですか?」
先生
「文字列の結合(つなげる)、分割(分ける)、検索(特定の文字を探す)などができます。今回はそれぞれの使い方を丁寧に見ていきましょう!」
1. Pythonの文字列型(str)とは?
Pythonにおける文字列型(str型)とは、文字の集まりを表すデータ型です。「こんにちは」や「Python」はすべて文字列になります。
文字列は、"ダブルクォーテーション"
または'シングルクォーテーション'
で囲んで書きます。
greeting = "こんにちは"
language = 'Python'
どちらを使っても構いませんが、文字列の中に「'」があるときは"
で囲むなど、使い分けが便利です。
2. 文字列を結合する方法(+演算子)
文字列を結合(けつごう)したいときは、+
を使います。これは「くっつける」操作です。
first = "Hello"
second = "World"
message = first + " " + second
print(message)
Hello World
+
で文字列同士をつなぐだけで簡単に結合できます。
3. 文字列を分割する方法(splitメソッド)
文字列を分割(ぶんかつ)するには、split()
メソッドを使います。これは「区切り文字」で文字列をバラバラにする方法です。
text = "りんご,バナナ,みかん"
fruits = text.split(",")
print(fruits)
['りんご', 'バナナ', 'みかん']
この例では「カンマ(,)」で分けています。分けたあとはリストという形で保存されます。
4. 文字列の中から特定の文字を検索する方法(in演算子)
ある文字列の中に、特定の文字や言葉があるか調べたいときは、in
を使います。
sentence = "私はPythonが好きです"
result = "Python" in sentence
print(result)
True
in
は「〜の中に〜があるか?」という意味で、検索のときにとても便利です。
5. 文字列の長さを調べる方法(len関数)
文字列の長さ(文字数)を知りたいときは、len()
関数を使います。
message = "こんにちは"
print(len(message))
5
このように、len()
を使うと、文字列が何文字かすぐに分かります。
6. 文字列の一部を取り出す方法(スライス)
文字列の一部だけを抜き出したいときは、スライスという方法を使います。
word = "Python"
print(word[0:3])
Pyt
[開始位置:終了位置]
の形で書きます。番号は0からスタートで、終了位置の番号の手前までが対象になります。
7. 文字列の置換(ちかん)をする方法(replaceメソッド)
文字列の中の言葉を、別の言葉に置き換える(置換)には、replace()
を使います。
text = "Pythonは楽しい"
new_text = text.replace("楽しい", "面白い")
print(new_text)
Pythonは面白い
「元の言葉」「新しい言葉」を順番に指定することで、文章を簡単に書き換えられます。
8. 数値を文字列に変換する方法(str関数)
文字列と数字を一緒に使いたいとき、数値を文字列に変換する必要があります。
age = 20
message = "年齢は" + str(age) + "歳です"
print(message)
年齢は20歳です
str()
を使うことで、数値を文字列に変えて結合できるようになります。