カテゴリ: Python 更新日: 2025/06/11

Pythonのf文字列(f‑strings)とは?フォーマット文字列を簡単に使う方法

Pythonのf文字列(f-strings)とは?フォーマット文字列を簡単に使う方法
Pythonのf文字列(f-strings)とは?フォーマット文字列を簡単に使う方法

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Pythonで変数の中身を文字に入れたいとき、簡単な方法がありますか?」

先生

「はい。f文字列(f‑strings)を使えば、文字の中に変数や計算結果をそのまま入れることができますよ。」

生徒

「初心者でも簡単に使えるなら、ぜひ教えてください!」

先生

「では、基本から応用まで順番に学んでいきましょう!」

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1. f文字列って何?

1. f文字列って何?
1. f文字列って何?

Pythonのf文字列f‑strings)とは、文字列の前にfをつけて、{}の中に変数や計算式を直接書ける便利な機能です。文字列フォーマットが秀逸で読みやすいので、Python初心者にもおすすめです。

2. 基本の書き方:変数をそのまま入れる

2. 基本の書き方:変数をそのまま入れる
2. 基本の書き方:変数をそのまま入れる

まずは簡単な例です。


name = "たろう"
age = 20
msg = f"こんにちは、{name}さん。{age}歳ですね。"
print(msg)

実行結果:


こんにちは、たろうさん。20歳ですね。

文字列にfをつけるだけで、{name}や{age}が自動で値に置き換わります。

3. 計算式や関数の結果も入れられる

3. 計算式や関数の結果も入れられる
3. 計算式や関数の結果も入れられる

{ } の中に直接計算や関数呼び出しもできます。


a = 5
b = 3
print(f"{a} + {b} = {a + b}")
print(f"丸めた結果は{round(3.14159, 2)}です")

実行結果:


5 + 3 = 8
丸めた結果は3.14です

直接使えるので、コードがスッキリします。

4. ゼロ埋めや幅指定などフォーマット指定

4. ゼロ埋めや幅指定などフォーマット指定
4. ゼロ埋めや幅指定などフォーマット指定

ゼロ埋めや少数桁、幅指定もf文字列で同時に使えます。書き方は{変数:書式}です。


num = 7
pi = 3.14159
print(f"No.{num:03}")         # 3桁ゼロ埋め
print(f"幅10で右寄せ:|{ 'Python':>10 }|")
print(f"少数2桁:{pi:.2f}")

実行結果:


No.007
幅10で右寄せ:|    Python|
少数2桁:3.14

書式の意味:03は3桁でゼロ埋め、.2fは小数2桁表示です。

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5. 辞書やリストの値を取り出して使う

5. 辞書やリストの値を取り出して使う
5. 辞書やリストの値を取り出して使う

辞書やリストを使った書き方も可能です。


data = {"name":"花子","score":95}
print(f"名前:{data['name']}、得点:{data['score']}")
vals = [1,2,3]
print(f"一覧:{vals[0]}, {vals[1]}, {vals[2]}")

実行結果:


名前:花子、得点:95
一覧:1, 2, 3

リストや辞書から値を呼び出すのもその場でOKです。

6. f文字列のメリットと注意点

6. f文字列のメリットと注意点
6. f文字列のメリットと注意点

f文字列は、コードが短く読みやすい計算や書式指定も一度にできるなどのメリットがあります。フォーマット文字列初心者にも使いやすい方式です。

ただし、Python 3.6 以降の機能なので、それより古いバージョンでは使えません。古い環境ではformat()%記法が必要になります。

7. 応用:日付や比率などの表示

7. 応用:日付や比率などの表示
7. 応用:日付や比率などの表示

日付やパーセント比率も書式指定で整えられます。


import datetime
today = datetime.date.today()
rate = 0.85
print(f"今日の日付:{today:%Y-%m-%d}")
print(f"進捗:{rate:.1%}")

実行結果:


今日の日付:2025-06-10
進捗:85.0%

%Y‑%m‑%dは日付書式、.1%はパーセント表示です。

8. format()との違い

8. format()との違い
8. format()との違い

古くから使われてきたformat()より、f文字列は書きやすく可読性が高いです。初心者でも直感的に扱え、「フォーマット文字列」「f‑strings」「Python3.6」といったキーワードで検索エンジンにもヒットしやすいです。

9. まとめ的なおさらい

9. まとめ的なおさらい
9. まとめ的なおさらい

本記事ではf文字列(f‑strings)の使い方を紹介しました。以下がポイントです。

  • 文字列の前にfをつける
  • { }の中に変数や計算式、関数呼び出しが使える
  • 書式指定でゼロ埋めや少数、幅指定ができる
  • 辞書やリストの値もその場で表示可能
  • Python3.6以降で使用できる便利機能

ぜひ、実際にパソコンでコードを書いて、f文字列の便利さを実感してみてください!

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