カテゴリ: Python 更新日: 2025/06/17

Pythonのformat()の使い方完全ガイド!文字列フォーマットの基本と応用

Pythonのformat()の使い方!文字列フォーマットの基本と応用
Pythonのformat()の使い方!文字列フォーマットの基本と応用

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Pythonで数字や文字をキレイに並べて表示したいです。方法はありますか?」

先生

「ありますよ。format()を使えば、文字列の中に変数を入れたり、見た目を揃えたりできます。」

生徒

「具体的にはどう書くんですか?パソコン初心者にもわかるように教えてください!」

先生

「では最初に基本形から順に、丁寧に解説していきますね。」

-

1. format()って何?

1. format()って何?
1. format()って何?

format()というのは、文字列の中に変数(文字や数字)をきれいに入れられる機能です。見た目を揃えたり、自動で数字を丸めたりできる、とても便利な方法です。

2. 基本の使い方:{}に変数を入れる

2. 基本の使い方:{}に変数を入れる
2. 基本の使い方:{}に変数を入れる

まずは簡単な例から。{}(波かっこ)を使って、そこに後から値を入れます。


name = "たろう"
age = 20
msg = "こんにちは、{}さん。{}歳ですね。".format(name, age)
print(msg)

実行結果:


こんにちは、たろうさん。20歳ですね。

このように{}の位置に
最初の引数(name)と
2番目の引数(age)が入ります。

3. {番号}を使って順番を変える方法

3. {番号}を使って順番を変える方法
3. {番号}を使って順番を変える方法

{}に番号を入れると、引数の順番を自由に変えられます。


msg = "{1}さん、{0}歳ですね。".format(age, name)
print(msg)

実行結果:


たろうさん、20歳ですね。

ここでは{1}nameで、{0}ageを指します。

4. 名前つきでわかりやすく指定する方法

4. 名前つきでわかりやすく指定する方法
4. 名前つきでわかりやすく指定する方法

変数に名前をつけて、{名前}形式で入れられます。読みやすいコードになります。


msg = "今日は{name}さんが{count}回ログインしました。".format(name="さくら", count=3)
print(msg)

実行結果:


今日はさくらさんが3回ログインしました。
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5. 数字のゼロ埋めや幅指定など応用編

5. 数字のゼロ埋めや幅指定など応用編
5. 数字のゼロ埋めや幅指定など応用編

:05と書くと、数字を5桁にして先頭を0で埋めます。ゼロ埋めと呼ばれます。


num = 7
print("No.{:03}".format(num))
print("No.{:05}".format(num))

実行結果:


No.007
No.00007

これで番号をきれいに並べられます。

6. 少数を丸める:小数点以下の桁数指定

6. 少数を丸める:小数点以下の桁数指定
6. 少数を丸める:小数点以下の桁数指定

:.2fのようにすると、小数点以下2桁で表示されます。


price = 12.3456
print("価格は{:.2f}円です".format(price))

実行結果:


価格は12.35円です

丸めやfはfloat(少数)の意味です。:.xfでx桁まで指定できます。

7. 左右の幅を揃える:幅指定

7. 左右の幅を揃える:幅指定
7. 左右の幅を揃える:幅指定

:>10は右寄せで幅10、は左寄せ、は中央寄せになります。


text = "Python"
print("|{:>10}|".format(text))
print("|{:<10}|".format(text))
print("|{:^10}|".format(text))

実行結果:


|    Python|
|Python    |
|  Python  |

表やレポートをキレイに表示したいときに便利です。

8. 複数のフォーマットを組み合わせる

8. 複数のフォーマットを組み合わせる
8. 複数のフォーマットを組み合わせる

先ほどのゼロ埋めや少数桁などを組み合わせることができます。


price = 3.1
qty = 4
msg = "単価{:05.2f}円 × 数量{:03} = 合計{:07.2f}円".format(price, qty, price*qty)
print(msg)

実行結果:


単価003.10円 × 数量004 = 合計012.40円

9. 辞書やリストを使ってformat

9. 辞書やリストを使ってformat
9. 辞書やリストを使ってformat

辞書(キーと値のセット)やリストを使って、わかりやすく値を渡せます。


data = {"name":"花子", "score":95}
print("名前:{name}, 得点:{score}".format(**data))
# リストの場合
vals = [1,2,3]
print("{0},{1},{2}".format(*vals))

実行結果:


名前:花子, 得点:95
1,2,3

10. format()のメリットと使いどころ

10. format()のメリットと使いどころ
10. format()のメリットと使いどころ

format()は、プログラム初心者が「きれいな文字列」「見た目を揃えたい」「桁数を指定したい」と思ったときにぴったりの方法です。文字列フォーマットを覚えると、プログラミングでレポートや表を作るときに役立ちます。

また、f文字列f"...{変数}...")という新しい書き方もありますが、まずはformat()を理解しておくと応用が効きます。

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