Pythonの実行方法まとめ!インタラクティブシェル・スクリプト・バッチ処理を初心者向けに解説
生徒
「Pythonって、どうやって動かすんですか?クリックすればいいんですか?」
先生
「Pythonにはいくつかの実行方法があるんですよ。代表的なものは、インタラクティブシェル、スクリプトファイルの実行、そしてバッチ処理です。」
生徒
「たくさんあって難しそうですが、全部覚えないとダメですか?」
先生
「最初はインタラクティブシェルから始めて、慣れてきたらスクリプトやバッチ処理も使っていきましょう。ひとつずつ丁寧に説明していきますね。」
1. Pythonの実行方法は大きく3つある
Pythonのプログラムを動かす方法には、大きく分けて次の3つがあります。
- インタラクティブシェル(対話モード)
- スクリプトファイルの実行
- バッチ処理(自動実行)
それぞれの特徴や使い方を初心者向けにわかりやすく解説していきます。
2. インタラクティブシェルとは?
インタラクティブシェル(対話モード)は、Pythonをすぐに試せるモードです。パソコンと会話するように、1行ずつコードを入力してすぐに結果が見られます。
次のようにターミナルやコマンドプロンプトに入力します。
python
または、Pythonをインストールしたときに付属する「IDLE」を使えば、より見やすい画面で試すことができます。
インタラクティブシェルでは、例えば次のように書くだけで動きます。
print("こんにちは、Python!")
結果はすぐに表示されます。
こんにちは、Python!
初心者におすすめの方法で、すぐに確認できるので学習に最適です。
3. スクリプトファイルの実行方法
スクリプトとは、Pythonの命令をファイルにまとめたものです。ファイルに書いたコードをまとめて実行できるため、複数行のプログラムに向いています。
ファイル名の末尾は.py
にします。たとえば「hello.py」というファイル名で保存します。
ファイルに以下のように書きます。
print("これはスクリプトからの出力です")
保存したら、ターミナルやコマンドプロンプトで次のように実行します。
python hello.py
この方法なら、何度でも同じ処理を繰り返し実行できます。
4. バッチ処理でPythonを自動実行しよう
「バッチ処理」とは、あらかじめ決めた一連の処理を、自動でまとめて実行する方法です。
たとえば、毎朝自動でデータを処理したり、複数のPythonファイルを順番に実行したりできます。
Windowsでは.bat
という拡張子の「バッチファイル」を使い、次のように書きます。
@echo off
python hello.py
pause
このバッチファイルをダブルクリックするだけで、Pythonスクリプトが実行されます。
MacやLinuxでは、シェルスクリプト(.shファイル)を作成します。
#!/bin/bash
python3 hello.py
ファイルに実行権限をつけて、次のコマンドで実行します。
chmod +x run.sh
./run.sh
これにより、Pythonを自動化して繰り返し処理ができるようになります。
5. 実行方法の使い分けは?初心者向けに解説
それぞれの実行方法には向き・不向きがあります。
- インタラクティブシェル:Pythonをすぐに試したいとき。初心者や勉強中にぴったり。
- スクリプト実行:複数行のコードを実行したいとき。本格的なプログラムに向いています。
- バッチ処理:決まった時間に自動で実行したいときや、まとめて処理したいときに便利です。
まずはインタラクティブシェルから始めて、だんだんとスクリプトやバッチ処理にも挑戦していくのがおすすめです。
6. よくあるエラーと対処法
Pythonを実行するときに、初心者がつまずきやすいポイントも紹介します。
- 「pythonは内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません」:これはパス(PATH)が通っていないときに出るエラーです。インストール時に「Add Python to PATH」にチェックを入れなかった場合に起きます。
- 「Permission denied」:MacやLinuxでシェルスクリプトの実行権限がない場合に出ます。
chmod +x
で許可をつけましょう。 - スペルミス:
print
をpritn
などと間違えると、すぐにエラーになります。
エラーが出てもあわてず、少しずつ確認していけば大丈夫です。