PythonでHello World!最初のプログラムを作ってみよう【初心者向け完全ガイド】
生徒
「Pythonのプログラミングを始めてみたいんですが、何から始めればいいですか?」
先生
「最初のステップとして、“Hello World”という簡単な文字を表示するプログラムを作ってみましょう。」
生徒
「“Hello World”ってなんですか?」
先生
「プログラミングの世界では、新しい言語を学ぶときに、最初に『こんにちは世界!』という意味の文字を表示することが伝統になっているんです。」
1. Pythonのプログラムってどうやって書くの?
Python(パイソン)は、初心者にとても人気のあるプログラミング言語です。文法がやさしく、英語のように書けるので、初めてでも安心です。まずは「Pythonのコード」を書くための場所が必要です。これはノートに文字を書くようなもので、「テキストエディタ」や「IDLE」というソフトを使います。
Pythonをインストールしたときに自動でついてくるIDLE(アイドル)というソフトを使えば、すぐにプログラムを作れます。
2. PythonのIDLEを開いてみよう(Windows・Mac・Linux共通)
Pythonをインストールしたあとは、IDLEを起動します。
- Windowsの場合:「スタート」→「Python」→「IDLE(Python 3.x)」をクリック
- Macの場合:「Launchpad」→「IDLE」または「アプリケーション」から起動
- Linuxの場合:「アプリケーション」→「Python 3」などから起動
白いウィンドウが開いたら、そこが「Pythonシェル」と呼ばれる画面です。ここにPythonの命令(コード)を書いていきます。
3. 「Hello World」を表示するコードを書こう
それでは実際に、Pythonで「Hello World」を表示するコードを書いてみましょう。とても簡単です。
print("Hello World")
このコードは、「print(プリント)」という命令を使って、「Hello World」という文字を画面に表示するという意味です。print()
の中に、表示したい文字を「""(ダブルクォーテーション)」で囲んで書くのがルールです。
4. プログラムの実行結果を見てみよう
Enterキーを押して実行すると、次のような結果が表示されます。
Hello World
たったこれだけで、あなたはもうPythonプログラマーの第一歩を踏み出しました!
5. Pythonプログラムの保存方法
Pythonのコードをファイルとして保存すると、あとから何度でも実行できます。これは「文書を保存する」ことと同じ感覚です。
- IDLEのメニューから「File」→「New File」を選んで、新しいウィンドウを開きます。
- そこに先ほどのコードを書きます:
- 「File」→「Save As...」から保存場所とファイル名を決めます。たとえば「hello.py」とします。
print("Hello World")
ここで使う「.py(ドット・ピー・ワイ)」という拡張子(けいしょうし)は、Pythonのファイルであることを意味します。
6. Pythonファイルを実行してみよう
保存したPythonファイル(たとえば「hello.py」)は、IDLEのメニューから「Run」→「Run Module(F5キー)」で実行できます。
または、ターミナル(黒い画面)を使って次のように実行することもできます。
python hello.py
すると、画面に「Hello World」と表示されます。
7. print関数とは?超初心者向けにやさしく解説
print()
はPythonで最も基本的な命令のひとつで、「画面に表示してね!」という意味です。パソコンに言葉を伝える方法として、とても大事です。
例えば次のように書けば、好きなメッセージを表示できます。
print("こんにちは!Pythonを始めよう!")
このように、print()
関数は、あなたの伝えたい言葉を画面に出してくれる、とても便利な道具です。
8. よくある間違いとエラーについて
もし、プログラムを実行したときに「エラー」が出たら、落ち込まなくても大丈夫です。プログラムの世界では、誰でも最初は間違えるものです。
例えば次のようなミスをすると、エラーになります。
print(Hello World)
このコードはエラーになります。なぜなら、文字列(もじれつ:文字の集まり)を「ダブルクォーテーション」で囲んでいないからです。
正しくはこのように書きます。
print("Hello World")
エラーが出ても慌てずに、「何が違ったかな?」とゆっくり確認してみましょう。