カテゴリ: Python 更新日: 2025/07/07

Pythonの三項演算子とは?一行で条件分岐を記述する方法

Pythonの三項演算子とは?一行で条件分岐を記述する方法
Pythonの三項演算子とは?一行で条件分岐を記述する方法

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Pythonのプログラムって、もし〜なら…って書くとき、もっと短く書ける方法はありますか?」

先生

「はい、Pythonでは『三項演算子』という記述方法を使うと、一行で条件分岐を書くことができますよ。」

生徒

「三項演算子?なんだか難しそうな名前ですね…。簡単に教えてもらえますか?」

先生

「もちろん!まずは三項演算子の基本的な書き方から説明しましょう。」

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1. 三項演算子とは?初心者向けにやさしく解説

1. 三項演算子とは?初心者向けにやさしく解説
1. 三項演算子とは?初心者向けにやさしく解説

Pythonの三項演算子とは、「もし〜なら…、そうでなければ…」という条件分岐を一行で書ける特別な文法です。

正式には「条件式付きの代入」と呼ばれることもあります。英語では「conditional expression(条件式)」といいます。

たとえば、次のような条件があるとします。

  • 年齢が18歳以上なら「大人」と表示する
  • 18歳未満なら「子ども」と表示する

通常のif文を使うと次のように書きます。


age = 17
if age >= 18:
    print("大人")
else:
    print("子ども")

これを三項演算子を使うと、一行で次のように書くことができます。


print("大人" if age >= 18 else "子ども")

2. 三項演算子の基本の書き方

2. 三項演算子の基本の書き方
2. 三項演算子の基本の書き方

Pythonの三項演算子の基本形は、次のようになります。

書き方:
値1 if 条件式 else 値2
意味:
条件式True(真)なら値1、そうでなければ値2を返す

この書き方は、あくまで「値を選ぶ」ための表現であり、「何かの処理をする」目的では使いません。

3. 具体的な使用例:買い物の割引判定

3. 具体的な使用例:買い物の割引判定
3. 具体的な使用例:買い物の割引判定

たとえば、買い物をしたときの合計金額が5000円以上なら「割引対象」、そうでなければ「割引なし」と表示したい場合は、次のように書けます。


total = 4800
print("割引対象" if total >= 5000 else "割引なし")

割引なし

このように、三項演算子を使えば、とてもシンプルに条件によって結果を切り替えることができます。

4. 変数に代入するパターン

4. 変数に代入するパターン
4. 変数に代入するパターン

三項演算子は、変数に値を代入する場合にもよく使われます。たとえば、次のように書くことができます。


score = 85
result = "合格" if score >= 70 else "不合格"
print(result)

合格

if文で何行も書くよりも、読みやすくてスッキリしたコードになりますね。

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5. 三項演算子の注意点:複雑すぎる条件には使わない

5. 三項演算子の注意点:複雑すぎる条件には使わない
5. 三項演算子の注意点:複雑すぎる条件には使わない

三項演算子は便利ですが、条件が複雑なときには向いていません。読みづらくなってしまうからです。

たとえば、「値が100以上なら『大きい』、50〜99なら『中くらい』、それ以外は『小さい』」というような複雑な条件分岐には、if文を使った方が読みやすいです。


num = 70
if num >= 100:
    print("大きい")
elif num >= 50:
    print("中くらい")
else:
    print("小さい")

このような場合は、三項演算子を使わずに普通のif文で書くのがベストです。

6. 三項演算子を使うメリットと活用場面

6. 三項演算子を使うメリットと活用場面
6. 三項演算子を使うメリットと活用場面

三項演算子の主なメリットは、コードが短く・見やすく・書きやすくなる点です。

  • 1行で条件を分けたいとき
  • 変数に値を簡単に入れたいとき
  • ちょっとした条件チェックの表示をしたいとき

特に、Webアプリやデータ分析などで「Trueなら◯、Falseなら×」のように使うことが多いです。

7. 三項演算子の中で計算もできる!

7. 三項演算子の中で計算もできる!
7. 三項演算子の中で計算もできる!

三項演算子の中で計算もできます。たとえば、次のように「税込価格」を条件によって変えることも可能です。


price = 1000
is_member = True
final_price = price * 0.9 if is_member else price
print(final_price)

900.0

is_memberTrue(会員)なら、10%割引した価格に。そうでなければ通常価格です。

8. Python初心者が三項演算子を覚えるコツ

8. Python初心者が三項演算子を覚えるコツ
8. Python初心者が三項演算子を覚えるコツ

三項演算子は最初は難しく見えるかもしれませんが、実は書き方のルールはとてもシンプルです。

「〇〇 if △△ else ××」の形が基本だと覚えておきましょう。言葉にすると「もし△△なら〇〇、そうでなければ××」です。

最初はノートに書いたり、音読したりして覚えるのも効果的です。書けば書くほど、すぐに慣れてきますよ。

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