カテゴリ: Python 更新日: 2025/07/03

Pythonのfor文の使い方!リスト・辞書・文字列をループ処理する方法

Pythonのfor文の使い方!リスト・辞書・文字列をループ処理する方法
Pythonのfor文の使い方!リスト・辞書・文字列をループ処理する方法

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「Pythonで、同じような処理を何回も繰り返すにはどうすればいいんですか?」

先生

「そういうときはfor文という繰り返し処理を使うと便利です。リストや文字列などを順番に取り出して、何度も同じ処理ができますよ。」

生徒

「for文って、難しそうな印象があるんですが…」

先生

「心配しなくて大丈夫です。今回はリスト・辞書・文字列のループ処理を、やさしく解説していきますね。」

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1. Pythonのfor文とは?

1. Pythonのfor文とは?
1. Pythonのfor文とは?

for文(ふぉーぶん)とは、リストや文字列などをひとつずつ取り出して、同じ処理を繰り返すための文です。

たとえば、買い物リストにある品物を1つずつ表示する、というようなことができます。

基本の書き方は以下の通りです。


items = ["りんご", "バナナ", "みかん"]

for item in items:
    print(item)

りんご
バナナ
みかん

2. リストをfor文でループする

2. リストをfor文でループする
2. リストをfor文でループする

リストとは、複数のデータをまとめて管理できるものです。カンマで区切って[]で囲んで書きます。

for文では、リストの中身を1つずつ順番に取り出して処理できます。


numbers = [10, 20, 30]

for n in numbers:
    print(n * 2)

20
40
60

このように、リスト内の値を使って計算もできます。

3. range()関数とfor文で繰り返し

3. range()関数とfor文で繰り返し
3. range()関数とfor文で繰り返し

range()関数を使うと、「1〜5まで繰り返す」といった決まった回数の繰り返しができます。


for i in range(5):
    print(f"{i}回目の処理です")

0回目の処理です
1回目の処理です
2回目の処理です
3回目の処理です
4回目の処理です

range(5)は0から4までの数字を順番に返します。

4. 辞書(dict)をfor文でループする

4. 辞書(dict)をfor文でループする
4. 辞書(dict)をfor文でループする

辞書(dictionary、ディクショナリ)とは、キーと値のセットでデータを管理する構造です。

たとえば、「名前」と「年齢」をセットで持つデータが作れます。


person = {"名前": "田中", "年齢": 25}

for key in person:
    print(key, "→", person[key])

名前 → 田中
年齢 → 25

もっと丁寧に書くなら、.items()を使うとキーと値を同時に取り出せます。


for key, value in person.items():
    print(f"{key}は{value}です")

名前は田中です
年齢は25です
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5. 文字列をfor文で1文字ずつ処理

5. 文字列をfor文で1文字ずつ処理
5. 文字列をfor文で1文字ずつ処理

文字列(string)もfor文で1文字ずつ取り出せます。


word = "Python"

for char in word:
    print(char)

P
y
t
h
o
n

日本語も同じように処理できます。


greeting = "こんにちは"

for letter in greeting:
    print(letter)

こ
ん
に
ち
は

6. for文のネスト(入れ子)で複雑な処理

6. for文のネスト(入れ子)で複雑な処理
6. for文のネスト(入れ子)で複雑な処理

for文の中にさらにfor文を入れると、ネスト(入れ子構造)になります。

たとえば、九九の表を作ることができます。


for i in range(1, 4):
    for j in range(1, 4):
        print(f"{i}×{j}={i*j}")

1×1=1
1×2=2
1×3=3
2×1=2
2×2=4
2×3=6
3×1=3
3×2=6
3×3=9

複雑になりますが、少しずつ練習すれば理解できます。

7. for文はあらゆる繰り返しに使える

7. for文はあらゆる繰り返しに使える
7. for文はあらゆる繰り返しに使える

Pythonのfor文は、リスト、辞書、文字列、range、タプルなど、さまざまなデータに対応しています。

ループ処理を使えば、同じ処理を短く書けるので、実用性がとても高いです。

「人数分のメッセージを送る」「データをすべてチェックする」「複数のファイル名を順番に表示する」など、いろいろな場面で使えます。

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