PHPのバージョン管理とアップデートの重要性とは?初心者向けにわかりやすく解説
生徒
「先生、PHPってパソコンに入ってるって聞いたんですけど、バージョンって何のことなんですか?」
先生
「いい質問だね。PHPの“バージョン”は、簡単に言うとPHPというプログラムの“世代”や“年齢”のようなものだよ。」
生徒
「世代?年齢?難しそう…」
先生
「たとえばスマホやアプリも定期的にアップデートするよね?PHPもそれと同じで、どんどん新しくなるんだ。その理由も含めて、ゆっくり説明していこうか。」
1. PHPのバージョンとは?
PHP(ピーエイチピー)は、WordPressなどのWebサイトやブログを動かすためのプログラミング言語の一つです。同じ「PHP」でも、中身が少しずつ改良されたものがいくつもあり、それぞれに「PHP7.4」「PHP8.1」のような数字の名前が付いています。この数字が「バージョン(version)」です。
イメージとしては、ゲーム機やスマホの世代違いに近いです。古い機種でも使えますが、新しい機種の方がサクサク動いたり、できることが増えたりしますよね。PHPも同じで、バージョンが新しくなると、動作が速くなったり、安全性が高くなったり、新しい書き方ができるようになったりします。
たとえば、PHPでとても簡単なプログラムを書くと、どのバージョンでも次のようなコードになります。
<?php
echo "こんにちは、PHP!";
?>
このプログラムは、画面に「こんにちは、PHP!」と表示するだけのものですが、裏側では「PHP7.4」か「PHP8.1」かといったバージョンの違いによって、処理の速さや細かいルールが少し変わることがあります。最初のうちはあまり意識しなくても問題ありませんが、「自分の環境ではどのPHPバージョンが動いているのか」を知っておくことが、これからPHPでWebサイトを作ったり、勉強を続けたりするうえで大切なポイントになります。
2. なぜPHPのバージョン管理が必要なの?
PHPのバージョンを長いあいだ放置しておくと、気づかないうちにトラブルの原因を抱え込んでしまうことがあります。とくにレンタルサーバーでWordPressブログや会員制サイトを運営している場合、「古いPHPのまま動いている」というだけで、あとから大きな問題につながることも珍しくありません。
代表的なトラブルとしては、次のようなものがあります。
- セキュリティが弱い古いバージョンを使い続けると、ウイルスや不正アクセスなど攻撃の対象になりやすくなる
- 最新のWordPressやプラグイン、Webアプリが対応しておらず、インストールや更新に失敗する
- PHPの仕様変更により、今まで動いていたプログラムが急にエラーになり、Webサイトが真っ白になる
たとえば、PHPのバージョンによっては「新しい書き方」が古い環境では使えず、思わぬエラーを起こしてしまうことがあります。
<?php
// 新しいPHPの書き方(古いバージョンだとエラーになることがあります)
$userName ??= "ゲスト";
echo "ようこそ、" . $userName . "さん";
?>
このコードの書き方そのものを今すぐ理解する必要はありませんが、「同じPHPのプログラムでも、バージョンが違うと結果が変わることがある」というイメージだけ持っておくとよいでしょう。つまり、PHPのバージョン管理は「Webサイトの健康診断」のようなものです。病院で定期的に検査を受けるのと同じように、自分のサーバーでどのPHPバージョンが動いているかを意識し、必要に応じて見直していくことが、安心してWebサイトを運用する第一歩になります。
3. アップデートの重要性とは?
PHPをアップデートすることで、以下のようなメリットがあります。
- 最新のセキュリティ対策が適用される
- 動作が軽くなり、表示が速くなる
- 最新の機能が使えるようになる
たとえば、古い自転車よりも新しい自転車の方が軽くてスピードが出せるのと同じで、古いPHPよりも新しいPHPの方が性能が高いのです。
4. PHPのバージョンを確認する方法
自分のWebサーバーやパソコンに入っているPHPのバージョンを確認するには、次のような方法があります。
● サーバーのコントロールパネルから確認する(例:さくらインターネット、エックスサーバーなど)
● コマンドラインで確認する(少し専門的ですが)
php -v
また、レンタルサーバーを使っている場合は、コントロールパネルにログインして「PHPバージョン設定」などのメニューを探せば、簡単に確認や変更ができることが多いです。
5. PHPのアップデート方法とは?
PHPのアップデートは、使っている環境によって異なりますが、主に次のような方法があります。
- レンタルサーバーの場合:コントロールパネルからワンクリックで変更できることが多い
- ローカル環境(自分のパソコン)の場合:PHPを再インストールするか、バージョン管理ツールを使う
初心者の方には、まずはレンタルサーバーの管理画面から変更してみるのが安心です。たいていの場合、以下のように選択肢から最新版を選ぶだけです。
<select name="php_version">
<option value="7.4">PHP 7.4</option>
<option value="8.0">PHP 8.0</option>
<option value="8.1">PHP 8.1(推奨)</option>
</select>
6. バージョンを変えるときの注意点
PHPのバージョンを変更すると、古いプログラムが動かなくなる可能性があります。これは、使われていた命令が新しいPHPでは使えなくなっている場合があるためです。
そのため、バージョンを変更する前には、以下のことを確認しておきましょう。
- 現在のWebサイトやシステムが新しいバージョンに対応しているか
- 変更前にバックアップを取っておく
まとめ
PHPのバージョン管理とアップデートについて学んできましたが、ここまで読んで「バージョンってただの数字じゃないんだな」と思った方も多いかもしれません。実際、PHPのバージョンには大きな意味があり、Webサイトの動作やセキュリティ、パフォーマンスに直結する重要な情報です。
古いバージョンを放置しておくと、サポートが終了しているため脆弱性を抱えたままの状態になってしまい、サイバー攻撃の対象になったり、最新のアプリやCMS(たとえばWordPress)が動かなくなってしまったりします。
一方で、PHPを適切にアップデートすることで、サイトの表示が速くなり、セキュリティが強化され、新しい構文や機能が使えるようになります。つまり、PHPのアップデートは単なる「面倒な作業」ではなく、Webサイトを安心して長く運用していくための「定期点検」そのものです。
PHPのバージョンを正しく確認して活用する
サーバーのコントロールパネルやコマンドラインから現在のバージョンを確認する方法は、非常にシンプルですが、見逃されがちなステップです。知らずに5年以上前のバージョンを使っているというケースも少なくありません。
実際に以下のようにターミナルで確認できるのは、簡単かつ便利な方法の一つです。
php -v
このコマンドで現在のPHPのバージョンをすぐに表示できるので、まずは自分の環境がどの世代のPHPを使っているかを知ることが第一歩です。
アップデート時の注意点も忘れずに
PHPのバージョンを上げるときには、既存のプログラムが新しい構文や仕様に対応しているかをチェックしておく必要があります。特に古いPHPコードでは、非推奨になっている関数や構文が含まれている場合があり、それが原因でWebサイトがエラーになることも。
そのため、アップデートの前にはバックアップを取ること、そしてできればテスト環境で新しいバージョンを先に試してみることが理想です。大切なのは「焦らず、慎重に」アップデートする姿勢です。
PHPの最新バージョンを使うとどんなメリットがあるのか
最新のPHPでは、速度やパフォーマンスが大幅に向上しています。これは単に「速くなる」だけではなく、処理効率が上がるためサーバーの負荷も軽減され、結果としてWebサイト全体の信頼性やユーザー体験(UX)も向上します。
また、近年のPHPでは「型指定」や「マッチ式」など、新しい文法が導入されており、コードの可読性や保守性も高くなっています。こうした技術の恩恵を受けるためにも、積極的にバージョンを見直す習慣をつけることが大切です。
レンタルサーバーの管理画面でのバージョン変更
初心者の方でも比較的簡単に行えるのが、レンタルサーバーのコントロールパネルからのPHPバージョン変更です。以下のようにドロップダウンから選ぶだけで切り替えができる仕組みになっている場合が多く、直感的に操作できます。
<select name="php_version">
<option value="7.4">PHP 7.4</option>
<option value="8.0">PHP 8.0</option>
<option value="8.1">PHP 8.1(推奨)</option>
</select>
変更後は、念のためWebサイトの動作確認も行い、問題がないことを確認しましょう。特に、WordPressなどのCMSを使っている場合は、プラグインやテーマが最新PHPに対応しているかどうかも確認しておくと安心です。
生徒
「なるほど…PHPのバージョンって、ただの数字じゃなくて、セキュリティとか動作スピードにも影響するんですね!」
先生
「そうだよ。特に古いバージョンをそのまま使っていると、思わぬトラブルにつながることもあるんだ。」
生徒
「じゃあ、こまめにバージョンを確認して、できるだけ最新にしておくのが大事なんですね。」
先生
「うん、それがWebサイトを安全に長く使うためのポイントなんだ。あとはアップデート前に必ずバックアップを取ることも忘れずにね。」
生徒
「はい!今日学んだことを忘れずに、自分のWeb環境でも確認してみます!」