Pythonのreturn文の使い方!値を返す関数の書き方と注意点
生徒
「Pythonの関数でreturnって書いてあるのを見たんですけど、これは何をするものなんですか?」
先生
「returnは、関数の処理結果を呼び出し元に返すための命令文です。」
生徒
「呼び出し元に返すってどういうことですか?」
先生
「例えば足し算をする関数を作ったとき、その計算結果を他の処理で使いたい場合にreturnで値を返します。」
生徒
「なるほど!じゃあ具体的な書き方を教えてください!」
1. return文とは?
Pythonのreturn文は、関数から値を返すために使います。値を返すことで、その結果を変数に代入したり、他の計算に使えます。関数内でreturnが実行されると、その時点で関数の処理は終了します。
2. 基本的なreturn文の使い方
まずは単純な例です。引数で受け取った2つの数を足して返す関数を作ります。
def add(a, b):
return a + b
result = add(3, 5)
print("計算結果:", result)
計算結果: 8
return a + bで計算結果を返し、呼び出し元ではその値をresultに代入しています。
3. returnを使わない場合との違い
関数内でprint()を使って結果を表示するだけだと、その結果を他の計算に使うことはできません。
def add_and_print(a, b):
print(a + b)
value = add_and_print(3, 5)
print("戻り値:", value)
8
戻り値: None
このように、returnを使わない場合は戻り値がNoneになります。
4. 複数の値を返すreturn
Pythonでは、returnで複数の値をまとめて返すことができます。この場合、タプルとして返されます。
def calc(a, b):
return a + b, a - b
sum_val, diff_val = calc(10, 4)
print("足し算結果:", sum_val)
print("引き算結果:", diff_val)
足し算結果: 14
引き算結果: 6
5. return文の注意点
- returnの後の処理は実行されない:returnを実行すると関数は即終了します。
- 戻り値がない場合は
Noneが返されます。 - 複雑な処理を1つのreturnで書きすぎると可読性が下がるので注意。
def sample():
print("start")
return 100
print("この行は実行されません")
print(sample())
start
100
6. 実用例:税込金額を計算する関数
実際の業務で使える例として、商品の税込価格を計算する関数を作ってみましょう。
def calc_price_with_tax(price, tax_rate=0.1):
return int(price * (1 + tax_rate))
total = calc_price_with_tax(1200)
print("税込価格:", total, "円")
税込価格: 1320 円
このように、returnを使えば計算結果を他の処理に渡せます。
7. 初心者が覚えるべきreturnのポイント
- 関数から結果を返すためにreturnを使う
- return後は関数が終了する
- 複数の値もタプルで返せる
- returnがない場合はNoneが返る
return文を正しく理解すると、Pythonの関数をより活用できるようになります。
まとめ
Pythonの関数でよく使われるreturn文は、単なる「値を返すだけの仕組み」ではなく、関数という枠組みの中で作業の結果を外へ運び出し、ほかの処理につなげるための大切な構文です。ふだん何気なく見かけるreturnでも、実際には関数の終わりを示す役割や、戻り値を使って新たな計算や表示処理へ発展させる機能が含まれています。今回の記事を振り返ると、return文が関数の使い方を大きく広げてくれる扉であることがよく分かります。 たとえば、「計算して終わり」ではなく、「計算結果を次の計算へ渡す」「戻り値を変数に入れてあとで使う」「複数の値をまとめて返して一度に処理を進める」など、関数の組み合わせ方や活用方法に幅が出てきます。return文はシンプルな文ながら、関数を軸にしたプログラム構築において欠かせない存在といえるでしょう。 また、return文は書いた場所によって関数の終了タイミングも大きく左右します。処理の途中でreturnが実行されると、それ以降の行は実行されず、即座に関数は終わります。この仕様はエラーを避けるための早期リターン、不要な処理を省く効率化、条件分岐と組み合わせた整理などにも役立ちます。関数の流れを理解するうえでもreturn文はとても重要です。 さらに、複数の値を返すreturnの柔軟さもPythonの特徴です。足し算と引き算を同じ関数で処理して返すなど、複数の結果をまとめて取り扱いたい場面で力を発揮します。タプルとして返ってくるため、複数の変数に一度に値を代入できるのも便利です。 実務的な場面でも、値段計算・日付処理・入力チェック・APIからの取得値の整形など、あらゆる処理でreturnは自然と使われるものです。関数に役割を持たせ、戻り値を次の処理に渡す流れを覚えておくと、Pythonのコードが格段に書きやすくなります。 以下に、記事内容を踏まえた簡単なサンプルコードを改めて掲載します。return文の動作を振り返る目的で、関数の流れが分かる構成にしています。
def total_price(items, tax=0.1):
subtotal = sum(items)
tax_amount = int(subtotal * tax)
return subtotal, tax_amount, subtotal + tax_amount
prices = [1200, 800, 450]
sub, tax, total = total_price(prices)
print("小計:", sub, "円")
print("消費税:", tax, "円")
print("合計金額:", total, "円")
このサンプルでは小計、税額、税込金額の三つをまとめてreturnし、それを受け取ってまとめて表示しています。複数の値を返せる特性によって、計算処理をひとまとめにしやすく、読みやすいコードにつながります。関数が果たす役割と、return文が果たす役割が明確に分かれているため、処理の見通しも良くなります。 今後Pythonで関数を作るたびに、return文の位置や戻り値の形、関数の役割をどう整理するかを意識していくことで、より実用的で理解しやすいコードを書けるようになります。関数はただ作るだけではなく、戻り値まで含めて設計することで一段と使いやすくなります。return文はその中心にあるとても大切な構文です。
生徒
「return文は値を返すだけだと思っていたけれど、関数の終わりを示したり、複数の値を返したり、想像以上にいろいろな役割があるんですね。」
先生
「そうなんだ。returnは関数の働きを決める大事な構文だから、しっかり理解するとコードがとても組み立てやすくなるよ。」
生徒
「値を返して変数に代入できるのは便利ですね。途中でreturnするとそれ以降が実行されないのも大事なポイントだと感じました。」
先生
「それに気づけたのはとても良いことだよ。returnの位置を工夫すれば、コードの流れを整理できるし、分かりやすいプログラムになるんだ。」
生徒
「今回のサンプルみたいに複数の値を返せるのも覚えておきます。実務でも使えそうですね。」
先生
「その通り。return文を味方にすれば、関数の活用の幅が一気に広がるよ。これからも意識して使っていこう。」