PHPのWebアプリで必ず知っておきたいエラーハンドリングのベストプラクティスを徹底解説!初心者でも安全に開発できる方法
生徒
「PHPでWebアプリを作っているときに、突然画面が真っ白になったり、エラーの文字が出たりするんですが、どう対処すればいいのかわからないです…。」
先生
「PHPのWebアプリでは、正しいエラーハンドリングをしておくことがとても大切です。エラーとは、プログラムが予想外の状況に遭遇したときに発生する問題のことです。たとえば『ファイルが見つからない』『データベースに接続できない』などが代表的です。」
生徒
「なるほど…。でもエラーってどうやって安全に処理すればいいんですか?」
先生
「これからPHPのWebアプリで必ず知っておきたい“エラーハンドリングのベストプラクティス”を順番に説明します。初心者向けに、ゆっくり丁寧に説明していきますよ。」
1. Webアプリではエラーハンドリングがなぜ重要なのか
PHPでWebアプリを開発するとき、エラーハンドリングは欠かせません。エラーハンドリングとは、プログラムで問題が起きても、アプリが止まらずに安全に動き続けるように処理する仕組みのことです。
たとえば、スーパーのレジを想像するとわかりやすいです。もしレジが突然壊れたら、そのままではお客さんは支払いができなくて困ってしまいますよね。しかし、レジが壊れたときに「すぐに店員が手動レジに切り替える」仕組みがあれば、お店は問題なく営業を続けられます。PHPのエラーハンドリングも同じで、エラーが起きてもアプリが安全に動作するように備えておくことが重要なのです。
2. 本番環境ではエラーをブラウザに表示しないのが鉄則
PHPの初心者がよくやってしまうのが、display_errors = On のまま本番環境にアップしてしまうことです。これは大変危険です。本番環境とは、実際のユーザーがアクセスする環境のことを指します。
なぜ危険なのかというと、エラーメッセージにはファイルの場所やシステムの構造など、外部に公開してはいけない情報が表示されることがあるためです。攻撃者にヒントを与えてしまい、セキュリティリスクに発展する可能性があります。
そのため、本番環境では必ず display_errors を Off に設定し、代わりにエラーログ(error_log)を利用する のがベストプラクティスです。
3. エラーログ(error_log)を活用して問題を可視化する
エラーログとは、PHPで発生したエラーをファイルに記録する仕組みのことです。たとえば、問題が起きても画面にはエラーを表示せず、裏側のログファイルにだけ記録されるようにできます。
これは“日記”のようなものです。誰にも見せず、自分だけの記録として残すことで、後から振り返って問題を確認できます。開発者はこのエラーログを見ながら「どこが悪かったのか」「どこを修正すべきか」を調べます。
一般的な設定例は以下のとおりです。
error_reporting = E_ALL
display_errors = Off
log_errors = On
error_log = /var/log/php_errors.log
4. ユーザー向けのエラー画面を用意する
Webアプリを利用しているユーザーが、突然エラーの文字列を見せられてしまうと不安になります。そこで、ユーザーにはエラーの詳細を見せず、「問題が発生しました」 などの見た目の整った画面を表示するのがよい方法です。
これは“お店のバックヤード”のようなものです。裏側では店員が慌てて片付けをしていても、お客さんにはきれいな店内を見せるようにします。PHPのWebアプリでも同じで、開発者向けのエラーはログに残し、ユーザーには丁寧なメッセージを表示しましょう。
5. 例外(Exception)を使ってエラーを整理する
PHPには「例外(Exception)」という仕組みがあり、エラー処理をもっときれいに整理できます。例外とは、予想外の状況を“特別なメッセージ”として投げる(throw)ことで、プログラムの流れを一度止めて別の処理に切り替える仕組みです。
たとえば「冷蔵庫が壊れた!」というメモを店長に投げて知らせる感じです。店長(catch)はそのメモを受け取って「じゃあ修理しよう」と対応します。
Webアプリでも同じで、例外を使えば「データベースに接続できない」「入力値が不正」などのエラーをきれいにまとめて処理できます。
6. フレームワークのエラーハンドリング機能を活用する
Laravel や Symfony といったPHPフレームワークには、強力なエラーハンドリング機能が最初から搭載されています。これらを使うと、独自で複雑な設定をせずとも、安全なエラーハンドリングを実現できます。
初心者の場合、フレームワークのデフォルト設定のままでも十分安全な構成になるため、Webアプリ開発を効率よく進められます。
7. セキュリティの観点からのベストプラクティス
Webアプリのエラーハンドリングは、セキュリティと密接に関連しています。次はセキュリティの観点で重要なポイントを整理します。
- 本番環境でエラーを表示しない
- 致命的なエラーはログに必ず残す
- ユーザーには安全なメッセージだけを表示する
- デバッグ情報(SQL文やファイルパス)を絶対に公開しない
- Xdebug を本番環境で有効にしない
これらを守るだけでも、Webアプリの安全性は大幅に向上します。
8. 運用時に役立つエラー通知の仕組み
Webアプリが公開されたあと、開発者が常に画面を見張っているわけにはいきません。そこで、エラーログの更新を検知して通知する仕組みを作ると便利です。
たとえば以下のような仕組みがあります。
- メールでエラー通知を送る
- Slackにエラーの自動投稿
- 監視サービス(NewRelic、Datadog など)を利用する
これにより、問題が起きた瞬間に知ることができ、ユーザーへの影響を最小限に抑えられます。