PHPのreturnの使い方を解説!初心者でもわかる関数の終わらせ方と戻り値
生徒
「PHPで関数を作るとき、returnってよく出てくるんですけど、これは何をするんですか?」
先生
「returnは、関数の中で答えを外に返したり、途中で関数の処理を終了させるための命令だよ。」
生徒
「関数の処理を途中で止めたり、外に返すってどういうことですか?」
先生
「じゃあ、日常の例えを交えながら、PHPのreturnの使い方と関数の終了方法についてやさしく説明していくね!」
1. PHPのreturnとは?初心者向けにやさしく解説
return(リターン)は、PHPの関数の中でよく使われるキーワードです。「結果を外に返す」「関数の処理をそこで終わらせる」という役割があります。
たとえば、お店で商品を注文して「はい、これが注文された商品です!」と渡すとき、それが「returnする」というイメージです。
「関数」は、あらかじめ決められた処理をまとめたもの。そこで出た結果を返すのがreturnです。
2. PHPのreturnを使った関数の基本
PHPで関数を作ってreturnを使う基本の書き方はこちらです。
<?php
function add($a, $b) {
return $a + $b;
}
$result = add(3, 5);
echo $result; // 8と表示される
?>
return $a + $b;は、「引数(ひきすう)の$aと$bを足して、その結果を返すよ」という意味です。
引数というのは、関数に渡す情報のこと。「材料」だと思ってください。
3. returnがあると何ができるの?
returnがあると、関数の結果を他の場所で使えるようになります。たとえば計算結果を次の処理に使ったり、画面に表示したりできます。
逆にreturnがないと、関数の中だけで終わってしまい、外からはその結果がわかりません。
日常で例えるなら、「自動販売機にお金を入れてボタンを押したのに、商品が出てこない」と同じような感じです。
4. returnで関数の処理を終了させる方法
returnは、「関数の結果を返す」だけでなく、「そこで関数の処理を終わらせる」こともできます。
<?php
function checkAge($age) {
if ($age < 18) {
return "未成年です";
}
return "大人です";
}
echo checkAge(16); // 未成年です
?>
このように、if文とreturnを組み合わせることで、「条件によって早めに処理を終わらせる」ことができます。
無駄な処理を減らすことができるので、効率的なプログラムになります。
5. returnの戻り値(もどりち)って何?
returnで返される値のことを「戻り値(もどりち)」といいます。
「関数の中で出た答え」だと考えてください。たとえば、計算結果やメッセージなどが戻り値になります。
<?php
function greet($name) {
return "こんにちは、" . $name . "さん!";
}
$message = greet("太郎");
echo $message;
?>
この場合、greet("太郎")の戻り値は「こんにちは、太郎さん!」になります。
6. returnなしの関数はどうなる?
returnを書かずに関数を作ることもできます。ですが、その場合は「戻り値」がありません。
つまり「関数を使っても結果が返ってこない」ので、他の場所で使いにくくなります。
<?php
function hello() {
echo "こんにちは!";
}
$val = hello(); // 戻り値はなし
?>
hello()の実行はできますが、$valには何も代入されません。
7. returnで返せるデータの種類
returnは、いろんな種類のデータを返すことができます。
- 数値(例:
return 100;) - 文字列(例:
return "こんにちは";) - 配列(例:
return [1, 2, 3];) - 真偽値(しんぎち)(例:
return true;やfalse;)
どのデータ型でも、関数の外に返すことができます。
8. returnを複数使うときの注意点
1つの関数の中にreturnを複数書いてもOKですが、最初にreturnが実行されると、それ以降の処理は無視されます。
たとえば次のコードでは、最初のreturnで処理が終わるので、2つ目のreturnは実行されません。
<?php
function test() {
return "最初のreturn";
return "これは実行されない";
}
?>
このように、「どこでreturnが実行されるか」がとても大切です。